本日8月24日、23:59をもって、
『ワールドラインズ』のクラウドファンディングが終了します。
6月24日にこのプロジェクトを始めてから、ちょうど2ヶ月。
昨日100万円を突破してからも、本当にたくさんの方がこの本を見つけ、
支援してくださっています。
ここまで一緒に走ってくださったみなさま、本当にありがとうございます。
最終日の今日は、
この2ヶ月の活動を振り返るのではなく、
このクラウドファンディングを始めたときに、
『ワールドラインズ』という本とともに世の中へ届けたかった文章を、
改めてここに残したいと思います。
ここから始まったプロジェクトだからです。
・・・
人と人は、隣り合うほどに、異なり合います。
同じ国でも、仲の良い友人でも、家族でも、
横に並べば、互いは鮮やかなコントラスト
知らない世界は、人の数だけ、偏在しています。
その彩りのあわいに共有している”現実”
それは玉蟲色に浮かぶシャボン玉のように
色を変え、儚く、あえかなるもの。
ぱち、ぱち、と瞬く間にも、
黒いミサイルは空を飛び
光、熱、音、何もかもが真っ白です。
人々は近づきすぎたのでしょうか。
異なり合えることの美しさが
殺し合うほどの恨めしさに変わるまでに。
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見えない正義
見えない世界線たちが飛び交う世界で
その力比べではなく
まるで友達の家に遊びに行くことのように
安心と、異なりと、面白さが、共に在る関係を
僕らは今一度、結び直すことはできないでしょうか。
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『Worldlines(ワールドラインズ)』という本を書きました。
世界を変えることは難しいかもしれない、
けれど、つくることはできる。
戦わずに、世界をつくるための思想と技術を書いた、
この10年間の結晶です。
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「世界」というとあまりに大きな目的語に見えますが、
冒頭の世界観で観る「世界」は
ひとりひとりに存在する、編集可能な領域です。
世界をつくるということは、
自己啓発でもメタファーでも神秘的な話でもありません。
実際にいまもこの世界に資本主義や民主主義という共同主観現実が
成立しているように、社会史の中で繰り返されてきた
普遍的な人間特性と編集技術を用いて更に進化させた、実際的な技術(テクノロジー)となります。
たとえるなら『呪術廻戦』の領域展開のような術式を誰もが実際に展開することができる手法をまとめており、時代が時代なら禁書になっている類の本かもしれません。
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その執筆背景として、これまで自分は”仮想の世界の物語を小説として書き、
それを実際に体験できる場として開く”「体験小説」という独自の創作手法で、
さまざまな「体験できる世界観」をつくり続けてきました。



それは、「世界は多層で、戦わずとも、互いの大切なものを守り、異なりを美しいと思え
て、遊び合える世界の形がきっとあるはずだ」と10年かけて思索して、
試作してきた時間でした。
創ってきた世界線たちは、気づけば100種を超えていました。

(上図の星々ぜんぶ過去作です)
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この創作手法の肝は「世界観」を共につくる共犯関係を、不特定多数の人々と結ぶことにあります。
娑婆の世界を「文藝」と「祭礼」の「狂い」と「没入」の力で一時的に上書きしていくのです。
アインシュタイン氏は
「問題を解決するには、それが発生したのと同じ次元(レベル)の思考や視点では解決できない」と言いました。
まさにこの創作術は、体験設計の力で、もはや争いが必要な次元ではないレベルへ人々を巻き添いにすることができる、平和的テロリズムのような本とも言えます。
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映画監督のマーティンスコセッシ氏は
「最も個人的なことは、最もクリエイティブなことである」と言いました。
人には人の異なる世界観があります。
それは互いに、想像以上の未知で、
適切に届けられれば、1つの作品となり
他者と戦うのではなく、共に遊ぶことができる代物です。
誰もが自分の中に眠る世界観を、
実際の世界に限りなく近い現実としてつくることができれば
世界はもっと広くなり、広くなれば、戦わず済むようになります。
「自分はこれができる、君はこれができる、お互いにすごいね」という境地に、
きっと争いはありません。
来るシンギュラリティ、環境崩壊、
狭まる地球で、隣り合うほど美しく在れるように
等しく無常で、不完全で、か弱い私たちが
銃口に花を活けられますように。
1000年後のために、この1冊を世界に届けたい。
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そして、今日。
この言葉から始まったクラウドファンディングが、最後の日を迎えます。
この2ヶ月のあいだに、本を手に取ってくださった方がいて、
誰かに紹介してくださった方がいて、
レビューを書いてくださった方がいて、
イベントや読書会に参加してくださる方がいて。
少しずつ、本の外側にも新しい世界線が伸び始めています。
このクラウドファンディングは、今日で終わります。
でも、この本から始まる世界線は、ここからです。
そして、もし今日まで迷っていた方がいらっしゃったら。
最後に、この文章を読んで、
この本の先にある世界を一緒に見てみたいと思っていただけたなら、
手に取っていただけたら嬉しいです。
クラウドファンディングは、本日8月24日 23:59まで。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。