8月23日9時30分から12時まで、氷川町公民館内の福祉避難所を5回目となる訪問。避難生活を送る高齢者の皆さまへ、こころとからだのケアを届けました。
今回の活動
- 訪問地域・施設:氷川町/福祉避難所1施設
- 訪問回数:5回目
- ケアを届けた人数:延べ10名
- 実施したケア:口腔ケア2名、耳つぼケア1名、首・肩ケア1名、フットケア1名、泡足浴1名、フットエステ1名、フェイシャルエステ2名、ネイルケア1名
- 専門的な支援への橋渡し:4件
今回も一人ひとりに声をかけ、身体や口腔内の状態、食事の状況、避難生活で感じている不安や困りごとなどを確認しながら、それぞれに必要なケアを行いました。
口腔ケアの必要性や気持ちの落ち込みなど、継続して見守る必要がある4件について、関係する支援チームへ情報提供を行いました。
ケアの時間に語られた本音
【住まいとこれからの生活への不安】
自宅が半壊し、別の避難所へ移ることになった方は、フェイシャルエステを受けながら涙ぐみ、「何十年ぶりに顔のマッサージをしてもらった。これ以上悪いことはないだろうから、頑張ります。」と話してくださいました。
また、自宅が全壊した方からは、ネイルケアの後に「幸せな気持ちになった。落ち込んでいてもしょうがない。」との言葉をいただきました。
ケアによって被害や不安そのものをなくすことはできません。それでも、誰かと話し、自分自身をいたわる時間が、前を向くための小さなきっかけになることを感じました。
一方で、「環境が変わることで認知症が進むのではないかと怖い。」と、不安を口にする方もいらっしゃいました。避難先が変わる方については、環境の変化による心身への影響にも注意が必要です。
【人目が気になり、思うように運動できない】
身体を動かすよう勧められていても、「歩きにくいうえ、みんなに見られているように感じるため、なかなか歩けない。」と話す方がいらっしゃいました。
運動の必要性を伝えるだけでは、実際の行動につながらないことがあります。今回は、安心して運動できるよう、看護師に一緒に歩いてもらうことを提案しました。
本人の身体状態だけでなく、周囲の目や心理的な負担にも配慮したサポートが必要です。
【食事への意欲が低下している方も】
同じような汁物が続き、「食べたくない。」と食欲が落ちている方や、「自分で作るよりはありがたい。」と話しながらも、提供された食事を食べられず、パンを希望する方がいらっしゃいました。
補助食品の提供も行われていますが、食事の内容や好み、食べやすさ、体調などによって、十分に食べられない場合があります。
また、認知機能の変化や気持ちの落ち込みが影響しているのか、食事が進まない方も見受けられました。食事量の低下を見逃さず、理由を一人ひとり確認しながら、必要な支援につなぐことが大切です。
【避難所を移る方、戻る方、移ってくる方】
自宅へ戻る方や別の避難所へ移る方がいる一方、ほかの避難所から新たに移ってくる方もいます。今後、避難所がどのように縮小・再編されていくのかは、現時点では明確になっていません。
避難場所が変わることで、それまで把握していた身体状態や生活上の課題、必要なケアの情報が途切れてしまう可能性があります。
今後の取り組み
今後も避難者の移動や避難所の運営状況を確認しながら、現場スタッフや関係機関との連携を続けます。
ケアを通じて把握した身体面・口腔面・食事・心理面の変化を必要な支援者へつなぎ、避難場所が変わっても、一人ひとりに必要な支援が途切れないよう取り組んでいきます。
皆さまからお寄せいただく支援金は、ケア用品・衛生用品の購入、訪問先までの交通費、専門職・スタッフの活動費など、今後の訪問ケアを継続するために大切に活用します。
これまでの活動実績|8月23日時点
- 項目累計実績訪問した地域:1町
- 訪問した施設:1施設
- 訪問回数:5回
- ケアを届けた人数:延べ80名
- 専門的な支援への橋渡し18件
※同じ方に複数回ケアを行った場合は、訪問ごとに延べ人数として集計しています。
※個人が特定されないよう配慮したうえで、活動状況を報告しています。