お世話になっております皆様へ
現在、私たちは環境省と農林水産省に対し、「イエネコ」を防除推進外来種に指定する方針について、再考を求める意見書を提出いたしました。両省には7月15日までのご回答をお願いしています。
私たちは、傷つき、病気になり、行き場を失った猫たちを日々救護しています。その立場から見ても、この問題は地域猫活動や保護活動、そして飼い主のいない猫たちの命を守る取り組みに大きな影響を及ぼす可能性があると考えています。
昨日、今日と、この件についてブログでも詳しくお伝えしておりますので、お時間がございましたらぜひご覧ください。
そして、もし私たちの思いにご賛同いただけましたら、お一人でも構いません。環境省や農林水産省へ、「慎重な検討をお願いしたい」「現場の声を聞いてほしい」という声を届けていただけないでしょうか。
行政に届く一つひとつの声は決して小さくありません。多くの方の思いが集まることで、現場の実情を知っていただく大きな力になると信じています。
これからも、命を守る現場からできる限りの行動を続けてまいります。どうか温かいご理解とご協力をお願いいたします。
拡散希望!★環境省と農水省に意見ならびに質問書を提出しました
「生態系被害防止外来種リスト」改定におけるイエネコの「防除推進外来種」選定に対する意見ならびに質問書
令和8年7月2日
環境大臣 石原 宏高 殿
農林水産大臣 鈴木 憲和 殿
神奈川県川崎市川崎区大島1-28-15、1F
犬猫救済の輪・TNR日本動物福祉病院
代表 結 昭子
「生態系被害防止外来種リスト」改定におけるイエネコの「防除推進外来種」選定に対する意見ならびに質問書
環境省および農林水産省が進めている「生態系被害防止外来種リスト」の改定において、野良猫や飼い猫を含む「イエネコ」を一括して「防除推進外来種」に位置付ける方向性が示されました。この方針は、現行の法体系との整合性を欠くだけでなく、これまで国の方針を信じて「人と動物の共生」のために自費と労力を投じてきた全国のボランティア市民の努力を無に帰し、地域社会に深刻な分断と混乱を招くものです。
ここに、現場の最前線で飼い主不明の猫の不妊措置や保護に携わってきた立場から、本方針に対する強い反対の意見を表明します。あわせて、現場の実務や社会的二次被害に関する看過できない懸念事項について、両省の明確な見解を伺いたく、以下の通り意見ならびに質問書を提出いたします。
意見
一、 民法上の権利(所有権・占有権)侵害および動物愛護管理法違反を助長するリスク
屋外に生息する猫について、それが「完全な飼い猫(逸走した迷子猫)」であるか、あるいは地域住民やボランティアが管理する猫(地域猫等)」、もしくは「所有者のいない猫(野良猫)」であるかを、外見から正確に判別することは不可能です。 国が公式に「防除推進」の指針を打ち出すことは、自治体や民間業者による誤った捕獲や処分を不当に誘発する危険性が極めて高いと考えます。これは、民法上の所有権・占有権(財産権)を不当に侵害する不法行為、さらには刑法上の器物損壊罪に抵触する法的トラブルを国自らが助長・容認することに繋がりかねません。
さらに重大な点として、たとえ明確な所有者が存在しないとみなされる猫であっても、すべての猫は動物愛護管理法において「愛護動物」として法的に守られるべき存在です。所有者の有無に関わらず、みだりに捕獲・排除・殺傷することは同法に違反する違法行為(動物虐待・遺棄罪等)にあたります。「防除推進」という強い言葉が独り歩きすれば、所有者の有無を問わず、屋外の猫であればどの様に扱ってもよいという誤認を社会に与え、法治国家が認めてはならない違法な排除や虐待行為を全国的に誘発・免罪化する恐れがあり、極めて不適切です。
二、動物愛護管理法における「愛護動物」としての地位との決定的な齟齬
猫は「動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)」において、みだりに殺傷・虐待することが厳格に禁じられた「愛護動物」として法的に保護されています。同一の対象に対し、一方の制度で「手厚く保護すべき愛護動物」と定義しながら、もう一方のリストにおいて「排除すべき防除対象外来種」と位置付けることは、国の法秩序における重大な自己矛盾(ダブルスタンダード)です。このような運用の乖離は、現場の行政窓口や警察、地域社会において深刻な判断の混乱と対立を招くことが必至です。
三、 自治体予算の二重投資および公費運用の財政的矛盾
現在、全国の極めて多くの自治体が、国(環境省)の「地域猫活動」の推進方針に則り、殺処分を減らしつつ地域環境の平穏を保つため、「所有者不明の猫への不妊去勢手術助成金」の交付や地域猫活動の支援に対して多額の公費(税金)を投じています。これまでの「公費により繁殖を制限し、一代限りの命を地域で適切に管理・全うさせる」という人道的な政策と、今回の「防除(排除)の推進」を同時に掲げることは、明らかな予算の二重投資であり、行政施策の連続性と信頼性を根底から覆す税金の無駄遣いと言わざるを得ません。
四、離島特有の生態系課題と一般地域の一律な混同
奄美大島や小笠原諸島といった世界自然遺産における希少種保全の重要性については理解いたします。しかしながら、それは極めて限定的な隔離生態系における固有の課題であり、これを日本全国の市街地や住宅街に生息するすべてのイエネコ(野良猫・飼い猫)にまで拡大・一般化して一括定義することは、あまりにも乱暴かつ過剰な政策判断です。
以上の通り、本方針は法的整合性を欠き、自治体の財政や現場実務に多大な混乱をもたらすだけでなく、これまで地域住民やボランティアが国の方針を信じて積み上げてきた「人と動物の共生」への努力を無に帰すものです。全国一律のリストに「イエネコ」を包括して防除を推進する方針については撤回を強く求めます。さらに本意見書で指摘した懸念事項に基づき、貴省の明確な見解および具体的な対応策について、以下4点質問いたします。
質問1 ボランティアの「担い手喪失」と地域社会の崩壊リスクについて
これまで全国の猫ボランティアや地域住民は、国(環境省)が掲げる「人と動物の共生」の理念を信じ、多大な自費と労力を投じて飼主不明の猫の不妊措置や適正管理を行ってきました。今回、イエネコが一括して「防除推進外来種」に指定されれば、ボランティアの努力は全否定され、活動への妨害も増え、活動への意欲は著しく減退します。結果として担い手が社会から消え、野良猫の繁殖が却って加速し、地域環境が悪化するリスクについて、国はどのような責任ある見通しをお持ちですか。
質問2 市民間のコミュニティ分断や「虐待・遺棄の助長」への懸念について
国が公式に「防除(排除)すべき」というシグナルを出すことは、地域住民の間で「猫を守りたい層」と「排除したい層」の深刻な対立・分断を生む原因となります。また、一般市民の中に「駆除してよい存在だ」という誤った認識が広がり、動物虐待や遺棄を正当化する口実に使われる懸念が極めて強いと考えます。こうしたコミュニティの分断や虐待の誘発という社会的二次被害に対し、国はどのような防止策を講じるおつもりですか。
質問3 離島と一般地域における「現場の実態の乖離」に対する認識について
希少種保全が急務である離島等の限定的な地域と、ボランティアや住民が共生に向けて努力を積み重ねてきた一般の市街地・住宅街とでは、猫を取り巻く環境も市民の感情も全く異なります。全国一律のリストに「イエネコ」を包括して防除を推進することは、一般地域の状況を完全に無視したものと言わざるを得ません。国は、この地域ごとの実態の乖離をどのように認識し、なぜ全国一律の指定が必要であると判断したのか、ボランティアが納得できる合理的根拠をお答えください。
質問4 法的整合性について
動物愛護管理法において愛護動物として保護されている猫を、「防除推進外来種」と位置付けることについて、国は両制度の法的整合性をどのように説明されるのでしょうか。
本件は、これまで国の方針を信じて「人と動物の共生」のために現場を支えてきた全国のボランティアや団体、そして多くの市民のこれからの生き方や地域活動に直結する極めて重大な局面です。
つきましては、本意見書および上記質問に対する貴省のご見解を、2026年7月15日までに、書面にてご回答いただけますようお願い申し上げます。
環境省と農水省に意見ならびに質問書を提出の経緯と、
【お願い】あなたの声を環境省と農水省に届けて下さい。
2026.07.02ブログ記事
【緊急!拡散希望!】 地域猫も飼い猫も…国によって猫たちが「排除すべき邪魔な外来種」にされようとしています。
環境省と農水省が、すべての「イエネコ(野良猫・飼い猫)」を国の『防除推進外来種』に指定する最終調整に入ったという恐ろしいニュースが飛び込んできました。
こちらがそのニュースです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/db04ddc0904f9d56de72ab42c8bfb5d283e1626a
「独自】生態系対策、イエネコ追加へ 環境省、希少種の捕食などで
6/28(日) 21:00配信
奄美大島で、固有種のアマミノクロウサギをくわえる猫=2008年(環境省提供)
環境省と農林水産省が、生態系に影響を及ぼすため対策が必要な外来生物のリスト改定で、従来は野生に限っていた猫の対象を広げ、人に頼って生きる野良猫や飼い猫も含める方向で最終調整していることが28日、分かった。屋外で不適切に餌付けされた猫などが離島で希少動物を食べたりしているため。感染症を媒介する恐れも指摘される。従来は野生猫だけを「ノネコ」として掲載していたが、猫は種名で一括して「イエネコ」とする。 約10年ぶりに改定する「生態系被害防止外来種リスト」ではイエネコを「防除推進外来種」に位置付ける。屋内で適切に飼育されている飼い猫は防除の対象外だが、むやみに外に出したり、遺棄したりしないよう管理徹底を求める。法的拘束力はなく、国民に注意喚起する意味合いが大きい。 自治体は対策を進めやすくなるが、愛護動物でもある野良猫の排除が進む可能性を懸念する声も出ている。 世界自然遺産の小笠原諸島(東京都)や奄美大島(鹿児島県)などでは、人が持ち込んだ猫によって固有種の鳥やウサギが食べられている。(転載終)
「防除推進外来種」とは、生態系などに及ぼす被害が大きく、国や自治体などが特に計画的・積極的に防除(駆除や分布拡大の防止)を進める必要があると定めた外来生物のことです。
もしこれが決定してしまえば、どうなってしまうでしょうか?
• 避妊去勢をして地域で見守ってきた地域猫
• 外にいる飼い主不明の猫(野良猫)
• 万が一、家から脱走してしまった飼い猫、外遊びに出かけた飼い猫
これらすべての猫たちが「イエネコ」として一括して位置付けられることにより、地域猫活動への理解が後退し、地域で暮らす猫に対する過度な排除や、不適切な捕獲、さらには虐待を正当化する空気が生まれてしまうことを私たちは強く危惧しています。
猫たちが、 国が「排除していい」とお墨付きを与えることで、地域での嫌がらせや不当な捕獲、虐待がおこなわれかねません。
犬猫救済の輪では35年以上にわたり、不妊去勢手術を中心とした地域猫活動を続け、多くの行政や地域の皆様と協力しながら、人と猫が共生できる社会づくりを目指してきました。その長年積み重ねてきた努力が、このような方針によって後退してしまうことがあってはなりません。
離島における希少野生動物の保護は大変重要です。
しかし、その対策と、全国で長年取り組まれてきた地域猫活動とは分けて考えるべき問題です。
犬猫救済の輪は、この方針について強い危機感を抱いており、近日中に環境省と農水省に抗議の意見書を提出いたします。
しかし、当会だけの声では十分ではありません。 この方針を撤回させるには、いま、一人でも多くの方の「反対の声」を国に届けることが必要です。
そこで、皆様に【緊急のお願い】がございます。
どうか、環境省と農林水産省へ、皆様の生の声を届けていただけないでしょうか。
「専門的なことは言えない…」という方もご安心ください。以下に意見例をご用意しました。ご自身の気持ちに一番近いものを選んで、そのまま伝えてください。
📞意見例
「地域猫活動をしています。猫が外にいるだけで捕獲されてしまうのは本当に遺憾です。猫を防除推進外来種にすることに大反対です。」
「不妊去勢手術をして地域で命を見守る『地域猫活動』を国が否定しないでください。防除推進外来種への指定に反対します。」
「ネコを『外来種』として排除の対象にすれば、猫への虐待や不当な捕獲を助長します。絶対に防除推進外来種にするこちおに強く反対します。」
「離島の希少種保護は大切ですが、全国一律で野良猫や飼い猫まで排除対象にするのは暴論です。イエネコを防除推進外来種にすることの見直しを求めます。」
「飼い猫が脱走しただけで『排除すべき外来種』とされるかもしれないなんて理解できません。猫を防除推進外来種にする決定には断固反対です。」
「ネコは愛護動物です。『外来種』として排除の対象にするのは、動物愛護管理法の精神に完全に反しています。」
「不妊手術や医療にお金も労力も使ってきました。外にいるだけで捕獲・駆除の対象にするとは、現場の苦労をどう思っているのですか。猫の防除推進外来種指定に反対です」
🏛️ 担当職員と直接話すための電話の掛け方・窓口
意見をただ預ける(受付窓口で終わらせる)のではなく、直接この施策の担当者と話をして現場の声を届けていただくには、以下の手順で電話を掛けてください。
■ 環境省(代表 (03-3581-3351)
今回の改定を主導する「野生生物課」と、猫の命を守る専門部署である「動物愛護管理室」の両方に声を届けるのが最も効果的です。
電話がつながったら、オペレーターにこう告げてください。
「生態系被害防止外来種リストの件で、野生生物課の外来生物対策の担当職員、または動物愛護管理室の担当職員に直接つないでください」
・環境省ご意見メール MOEメール | 環境省
■ 農林水産省(代表 (03-3502-8111)
電話がつながったら、オペレーターにこう告げてください。
「生態系被害防止外来種リストへのイエネコ追加について、農村振興局または担当の職員の方に直接つないでください」
•農水省ご意見フォーム(メール): 農林水産省 意見・要望受付フォーム
私たちが血のにじむような思いで進めてきた不妊去勢手術と地域猫活動の歴史を、ここで終わらせるわけにはいきません。外で懸命に生きる小さな命を守るため、どうか皆様のお力を貸してください。
この記事の【拡散】もあわせてお願いいたします。一刻の猶予もありません。
あなたの声を届けて下さい。