8月18日、バリ島滞在3日目。
前日はそれぞれのホームステイ先で、ホストファミリーとインドネシア独立記念日を過ごしました。
そして今日から、今回の海外派遣の大きな目的の一つである職場体験が本格的にスタートしました。
お世話になるのは、長年にわたりバリ島で日本人旅行者向けのツアーを提供している「バリ倶楽部」。
最初の職場体験の舞台は、バリ島から船で渡ったレンボンガン島です。
今日は、SUPで巡るマングローブツアーとシュノーケリングツアーに同行しながら、観光の仕事の現場を学びました。
まず学んだのは「おもてなし」
今回、私が2人にしっかり見てほしかったことの一つが、バリ倶楽部のガイドの皆さんのお客様への接し方です。
ガイドの皆さんは、とても流暢な日本語を使います。
しかし、単に日本語が話せるというだけではありません。
移動している時間も大切な「ツアーの時間」として、バリ島や、この日訪れたレンボンガン島について、地域の歴史や習慣、文化、産業、島の人々の暮らしなど、さまざまな話を交えながら案内していました。
目的地に着いてから観光が始まるのではない。
移動している時間そのものを、お客様に地域を知ってもらう時間に変えている。
これは観光の仕事を考える上で、とても大切なことだと感じました。
沖縄でも、観光地から観光地へ移動する時間があります。
その時間に、地域の歴史や文化、暮らしをどれだけ伝えられるのか。
バリ島の観光を学びながら、同時に沖縄の観光について考える機会にもなりました。
安全確認をして、マングローブへ
レンボンガン島に到着すると、まず行われたのが安全確認です。
パドルの持ち方や使い方、進み方、注意すべきことなどを確認してから、SUPでマングローブへ向かいます。
観光客として参加すると、つい「楽しかった」という部分だけを見てしまいます。
しかし今回は職場体験です。
お客様が安心して楽しむために、スタッフがその前に何を確認し、どのような準備をしているのか。
2人には、そうしたサービスの裏側もしっかり見てもらいました。
約40分のツアーが「環境教育の教室」に
SUPでマングローブの中を進んでいくと、さらに興味深いことに気づきました。
約40分のツアーは、単にSUPを楽しむだけではありません。
ガイドの方から、マングローブの生態系について説明があります。
さらに、自然環境の変化や地球温暖化などにも話が広がっていきます。
つまり、アクティビティを楽しみながら、自然について学ぶことができるのです。
遊ぶことと、学ぶことが分かれていない。
楽しんでいるうちに、その土地の自然を知り、環境について考える。
観光と環境教育が自然につながっていることが、とても印象的でした。
豊かな自然を観光資源として活用する沖縄にとっても、参考になる部分が多いと感じます。
次は、レンボンガン島の海へ
マングローブツアーを終えると、次はシュノーケリングです。
ここでも最初に徹底されていたのが安全対策でした。
マスクやシュノーケルの使い方を確認し、ライフジャケットを着用。
参加者の中には、小さなお子さんを連れた家族もいました。
年齢や泳ぐ力が違う参加者一人ひとりに目を配りながら、家族みんなが安心して海を楽しめるようスタッフがサポートしている姿を見ることができました。
「安全であること」は、観光では当たり前のように思われるかもしれません。
しかし、その「当たり前」をつくるために、現場では多くの確認と準備、そしてスタッフ同士の連携があります。
これも今回、2人に学んでほしい大切な仕事の一つです。
沖縄の海と、バリの海
この日は波も高い状況でしたが、安全管理のもとでシュノーケリングを楽しむことができました。
沖縄からやってきた2人のドリーマーも、海に入ると元気いっぱいです。
シュノーケリングを楽しみながら、沖縄の海との違いも感じていたようです。
特に驚いたのは、波の高さです。
バリ島や周辺の島々には、サーフィンを目的に世界中から多くの人々が訪れます。
実際にその海に入ってみることで、写真や映像で見るだけでは分からない海の力を身体で感じることができました。
最初はその波の高さに驚きながらも、次第に海に慣れていく2人。
シュノーケリングでは、何度も水中深くまで潜ることに挑戦していました。
最後にはガイドの方から、より深く潜るための方法についてアドバイスを受け、さらに深いところまで潜れるようになっていました。
「見る」だけではなく、自分でやってみる。
できなかったことが、少しずつできるようになる。
こうした小さな挑戦の積み重ねも、今回の海外派遣で大切にしたい経験です。
観光は「楽しい」をつくる仕事
今日一日を通して見えてきたのは、観光の仕事の奥深さでした。
お客様から見えるのは、美しい海やマングローブ、楽しいアクティビティ、そして笑顔のガイドさんです。
しかし、その裏側には、
地域について学び、伝える力。
お客様を楽しませるおもてなし。
自然について伝える環境教育。
そして、何よりも安全を守るための準備と判断。
たくさんの仕事があります。
観光の仕事とは、単に場所を案内する仕事ではありません。
地域の自然、歴史、文化、暮らしを理解し、それをお客様に分かりやすく伝え、安全を守りながら「楽しかった」という思い出をつくる仕事なのだと思います。
今回の職場体験では、2人にもぜひ、その**「見えない仕事」**に気づいてもらいたいと思っています。
そして、この経験を通して、沖縄の観光についても考えてもらえればと思います。
バリ島と沖縄。
どちらも美しい海と豊かな自然を持ち、観光が大切な産業となっている島です。
遠く離れたバリ島で観光の現場を見ることが、逆に自分たちが暮らす沖縄の魅力や課題を考えるきっかけになるかもしれません。
帰りの船では……
朝から一日、たくさん学び、たくさん泳ぎ、たくさん新しいことに挑戦しました。
そしてレンボンガン島からの帰りの船。
さすがに疲れたのでしょう。
2人とも、すっかり眠りについていました。
その姿を見ながら、
「今日はよく頑張ったな」
と思いました。
海外派遣では、毎日が新しい経験の連続です。
言葉も、食事も、文化も違う。
その中で人と出会い、仕事を知り、自分の身体を使って挑戦する。
疲れるのも当然です。
明日はマンタツアーへ
そして明日も朝から職場体験です。
次は、マンタツアーのアテンドに同行する予定です。
今日とはまた違った海、違ったお客様、違った仕事を見ることになるでしょう。
今夜はホームステイ先でゆっくり休んで、しっかり体力を回復してもらえればと思います。
バリ島滞在は、まだ3日目。
それでも、2人の中にはすでに日本にいたときには得られなかった経験が、一つひとつ積み重なっています。
見る。
聞く。
やってみる。
そして、もう一度挑戦する。
この10日間で、どこまで成長してくれるのか。
明日も楽しみです。
今日体験したツアー
バリ倶楽部
「レンボンガン島マングローブ&シュノーケルツアー」
https://oji-baliclub.com/tour/lembongan-mangrove-snorkeling/